「まいど 脚の材料(チーク)持ってきました」
「はーい ここに置いて」
「あれ この穴は?」

「これですか これはゾウが運ぶ為に開いてるんです」
「ゾウ?」
「原木に穴開けて鎖を通してゾウが引っ張るんですよ」
「へ〜」(まだまだ知らないことが多い)
「にしても この穴開けるのも大概手間やね」
「そ そうですね・・・」
工房にはチークの天板にその脚の材料
「ん〜 ちょっとブルー」
チークは脂分が多くて 石灰物質も入ってて
刃物が切れ止むのが早い
過去に鉋掛けで泣いた記憶がよみがえる (^^;
チーク用の鉋や仕込みがあるのだが
滅多に加工しないし
まめに研ぐしかないですね
そその前に更新滞ってましたので
終わった加工・制作色々書いておかねば
ずーっと前の「ウォールナット テーブル」
W1500×D850×H690




納品終わり
次は
建具ガラス枠の作り直し
現場設置も終わった後に加工違いが分かったようで
外枠残して中桟 作り直し

一度納まってた物なので 合印付けておかないといけないし
どこの誰が作ったか言いませんが墨付けバラバラ
一枚 一枚 墨移して おかしい所は穴埋めてやり直して
何故かガラス面側に「馬乗り」

何故だろう? これも間違えなのか?
無意味に思いながら加工
これなかったらもっと早く上がったのに・・・(><)
部屋側は「面腰相欠き」


「馬乗り」と「面腰相欠き」は8枚

その他 切り面取りだけだったのが20枚位ありました
はい次
立派な「クラロウォールナット」ブックマッチ 天板

割ったら中から虫食いが!


治療開始
簡単に説明すると
虫穴トレースして

これをもとに埋め木を作って埋める

これの繰り返し
広範囲な虫食いは感覚で掘って取り去り
埋め木を作って

埋める

反対側


小さな虫食い @


小さなな虫食い A


一番難しいのは埋め木の色ですね
右側は少し白かったので塗装でごまかしてもらいました
この子も無事退院して
一ヶ月入院中の「ライティングビューロー」

下の「キャビネット」は既に退院してます
残された「ライティングビューロー」
両方とも雰囲気を残して使えるように治して!とのこと
「キャビネット」は引き出しの隙を調整したり反りを取ったり
スムーズに可動するようにして比較的軽症でしたが
この子は・・・・・・?
なるべく簡単に済まそうと思いましたが
どうにもこうにも中身重症
ボロボロの背板外したら
中の桟が膨らんでるわ腐ってるわ
このままだと背板作り直しても取り付けられない
「仕方ない 麻酔して!」って感じです (^^;
簡単に済ますどころかほぼ裸にして
引き出し桟は全て作り直し

使える底板は接ぎ合わせし直して
駄目なのは作り直して



厚み5ミリもない仕切りに裏から釘打ち
背板も付いた

もちろん釘打ちです
治療終わり


月曜日に退院です
ばらしてみて思ったんだけど
どうも自分で作ったか? 修理しながら使っていたか?
戦後?そんな時代のような気がしました
安くない治療費 それでも使いたい!
直す価値があるか無いか それはお客さんが決めることですね
えっと後は
四方転びの脚 長さカット

や
額縁(ガラスなし)

さてと チークが待っている (^^;